うちの近所は登山客が結構押し寄せるところです。なんか地元ってだけで今ひとつ気分が盛り上がらなかったのですが今回初めて塔の岳へ挑戦しました。
丹沢って首都圏からは割と近く新宿から小田急線で1時間ちょっとでアクセスできるので人気なのか手軽なのか、登山スタイルの乗客をよく見かけます。
丹沢って夏場はヒルが出るっていうし大倉から登るバカ尾根は疲れそうだし一度も行ったことがありませんでした。
今回塔の岳に登ることにしたのは大倉からではなくヤビツ峠の方から登ると景色が綺麗で楽しいという話を聞いたからです。
一緒に行くのは友人二人と私の3人です。一人はすでに数回塔の岳へは登っているらしくヤビツ峠から登ることを提案してくれました。
いつもは車で行くのですが今回は登る場所と降りる場所が違うのでバスで向かうことにしました。ヤビツ峠へ行くバスは1日2本、朝の8時25分と午後2時台しかありません。
8時25分しかないので休日は臨時バスが出るほど混んでいるらしいですが、行ったのは平日、それでもバス停についた頃には長い列ができていました。乗れなければタクシーかと思っていたら臨時バスが出るとのことで2台目に乗ることができ運よく座って行けました。
9時過ぎにヤビツ峠へ到着しました。お手洗いもありみなさん準備しています。バス2台分の人が降りたわけですが塔の岳へ向かう人の姿が少ないようなきがしました。
ここを登って行く人が多かったです。ちなみに大山へ向かう登山道です。
私たちはバスが通ってきた車道をさらに上の方へ歩いていきます。この先に塔の岳への登山道があるはず、結構一人の男性が多かったです。
無事に登山道を発見しいきなり急な山道を登ります。
いつも思うのですが登り始めってとても辛いです。傾斜がきついこともありますが、普段の運動不足を痛感させられます。それは友達も同じだと思うのですが、ペースが早くついて行けそうもなかったので私が一番前に出てゆっくり登らせてもらいました。
しばらく歩くとハタチ前後の若い男性4人組が颯爽と一列で追い越していきました。
その後見かけることはなかったのであっという間に登ってしまったのでしょうね。
当初の予定では1時ごろに塔の岳についてお昼を食べる予定でしたが、全然でした。
二ノ塔、三ノ塔あたりまでは順調だったのですが・・・
奥の一番高い山の頂上に山小屋が写っています。(拡大するとそれらしきものが見えます)そこが目的地なのですが気が遠くなるほど遠く感じました。
尾根づたいなので登っては下り登っては下りの繰り返しです。
まだまだ先は長いので頑張ります。ところがあるとは聞いていたけれど結構な鎖場を通ります。
もっと岩場の鎖場もあったのですが降りるのがやっとで写真なし。
そうこうするうちに新大日茶屋の前に到着しました。ちょうど1時ごろでお腹も空いたのでお昼にしました。この茶屋は閉まっていたし半分壊れていました。台風のせいなのかもう閉鎖しているのかよくわかりませんでした。
お昼を食べ頑張って先へ進みます。ようやく頂上へ到着したのは2時過ぎでしょうか。
途中富士山も見えたのですが雲が出てきて塔の岳から富士山は見えませんでした。
山頂ではトイレを借りたり集めている山バッジを買ったり・・・
ここからユーシン渓谷の方へも行けるんですね。地図を見て方角を確認します。
9時過ぎに出発して2時過ぎに到着、途中お昼を挟んだもののすでに5時間経過しています。5時には真っ暗になることを考えるとゆっくりしていられません。
私以外の二人はヘッドライトを持ってきていました。
この時すでに2時半です。頑張って大倉まで降りなければ!
どんどん下っていきます。下りながらここを登るのはいやだなーと思います。
金冷しの分岐で大倉方面へいきます。まっすぐ行くと鍋割山ですね。
途中大倉まで何キロって標識が出ているのですが、歩いても歩いてもなかなか距離が縮まりません・・・。遠いよ、大倉。
曇ってきたのもあり暗くなってきます。途中山小屋が何軒もあるのですが、ことごとく閉まっていました。平日はやっていないのでしょうか。
山小屋があるとホッとするのですが、まだここか〜とがっかりもするのです。
見晴らし小屋についた頃には先を歩いていたグループに追いつき少しホッとします。が、ヘッドライトをつけ始めたグループもあり焦る気持ちも出始めます。
いざとなったら子供に電話をして迎えにきてもらおうか、などと冗談を言いながら頑張って歩きます。3人とも膝がガクガクで足がプルプルしていました。
登りも辛いけど下りも辛いです。
ようやく民家が見えた時はホッとしました。すでに日が暮れかかっていました。
戸川公園の入り口につくとバスが停まっていました。
家に帰って山レコを見ると同じ時間のバスに乗っていたであろう人が3時ごろに下山しているのを知って驚きました。
こうして見ると結構歩いたと思いませんか?
我ながら頑張った!